はじめに

「ちゃんと予防薬を使っているのに、散歩から帰ってみたらダニが付いてる~!」
そんな経験、ありませんか?
実はこれ、珍しいことではないんですよね。
予防薬はとても頼りになるものですが、散歩中に虫が一瞬くっつくことまでは、完全に防げないからなんです。
この記事では、犬にノミ・ダニがつく理由と、今日からできるシンプルな予防法を紹介します。
愛犬が安心してお散歩を楽しめるように、ぜひ参考にしてくださいね。
犬のノミ・ダニ予防薬の役割をおさらい
犬用のノミ・ダニ予防薬には、主に次の2つの働きがあります。
- 駆除効果:体についた虫を駆除すること
- 寄生の拡大を防ぐ:虫が繁殖するのを防ぐこと
つまり「虫を殺す効果」はあるのですが、「寄せつけない効果」は基本的にありません。
この違いを知っておくことが、まず第一歩です。
犬にノミ・ダニが付いてしまう3つの理由

① 予防薬は付着そのものを防げない
スポットタイプやおやつタイプの薬は、皮膚や血液に薬剤が行き渡ることで効果を発揮します。
ただし、草むらに入った瞬間に虫が触れることまでは防ぐことはできません。
たとえば…
- 投与して間もないとき(薬がまだ全身に広がっていない)
- 雨やシャンプーで薬が流れてしまったとき
こうしたタイミングでは、虫が一時的に体にくっついてしまうことがあるので要注意です。
② 草むらや公園には虫がいっぱい
散歩コースの草むらや公園のすみっこ、山道などにはダニやノミが潜んでいます。犬が草の中をクンクンと歩くだけで、虫が毛にくっついてしまうことも。
うちの愛犬も「クン活」が大好きで、つい顔を草むらにつっこんでしまうタイプ。
そのため、出かける前には虫よけスプレーをシュッとひと吹き、家に帰ってからはしっかりチェックするのが習慣になっています。
犬が地面に座ったり寝転がったりするだけでも、ダニがつくことがあるので注意が必要です。
薬を使っていれば最終的には駆除できますが、「付いた直後」は体に残ることもあるため、散歩後の確認は欠かさず行うことをおすすめします。
③ 毛質や体質による個体差もある
犬によって毛の長さや皮脂の量が違うため、薬の広がり方にも差がどうしてもでてしまいます。
- 毛が長くて密な犬は、薬が毛の表面まで届きにくい
- 短毛でも皮膚の一部にムラがあることも
つまり、どんな薬を使っていても「付着ゼロ」は難しいのです。特に“もふもふ系”のわんちゃんは、念入りなチェックが必要ですね。
ノミ・ダニは人にもうつる⁈

犬についたマダニは、人にもうつる可能性があります。
最近では、マダニが原因のSFTS(重症熱性血小板減少症候群)やライム病といった感染症もニュースでよく耳にしますよね。
散歩から帰ったら
- 犬の体をくまなくチェック
- 飼い主も服を払う・手洗い
この2つを習慣にしておきましょう。
我が家では、服を洗濯した後に乾燥機を使うようにしています。ノミやダニは高温(50〜60℃)で死滅するので、意外と効果的ですよ。
散歩中・散歩後にできるノミ・ダニ対策

① 予防薬をきちんと続ける
- 獣医さんの指示どおりに投与する
- 自己判断で中断しない
途中でやめてしまうと、せっかくの効果がうすれてしまいます。
② 散歩後のチェックを習慣に
- 耳・脇の下・お腹・足の間などは重点的にチェック
- 家に入る前にブラッシングしておくとGood
③ 虫よけスプレーを併用
- 散歩前にスプレーを使うだけでも、虫の付着をぐっと減らせます
- 予防薬と併用するとより安心
④ 生活環境を清潔に保つ
犬の寝床やカーペットは、定期的に掃除・洗濯を。清潔な環境を保つことで、ノミやダニが増えにくくなります。
まとめ|「予防薬+日常ケア」でしっかり守る
ノミ・ダニ予防薬は愛犬を守る大切なアイテムですが、それだけでは万全ではありません。
- 予防薬を継続する
- 散歩後のチェックを習慣にする
- 虫よけ&清潔な環境でダブル対策
この3つを意識するだけでも、ノミ・ダニのリスクは大きく減らせます。
毎日の小さなケアで、愛犬と飼い主の「安心おさんぽ時間」となりますように!
コメント