はじめに
地震や台風などの災害は、ある日突然やってくるもの。そんな時に守りたいのは、家族の一員である愛犬の命ですよね。
そのためには「人の備え」だけでなく「犬のごはんや水の準備」をしておくことが大切です。
特に真夏は気温が高く、フードやおやつが痛みやすい季節。せっかく備えていても、いざという時に傷んで食べられなかった…なんてことになったら大変です。
今回は、暑い季節でも安心して保存できる犬の防災食の管理方法や、持ち出しバッグの作り方を、わかりやすくまとめてご紹介します。
犬の防災食の基本

災害時に必要な犬の食料は、大きく分けて主食・おやつ・水の3つです。
主食(ドライフード・缶詰)
- ドライフード(カリカリタイプ)は湿気に注意すれば長期保存が可能。
- 缶詰やレトルトタイプは水分が多く、保存期間はやや短め。定期的に入れ替えておくと安心です。
☑️備蓄用に購入するフードは、「いつものごはん」と同じ銘柄にしておくと、いざという時にも食べやすいですよ。特に、好き嫌いがハッキリしているわんちゃんでは、慣れない環境に慣れないフードは食べてくれないかも…。
おやつ・トリーツ
- ジャーキーやビスケットなど乾燥タイプは比較的長持ち。
- 小型犬は少量パックにしておくと、持ち運びがラクです。
- 開封後はしっかり密閉し、直射日光の当たらない場所で保管を。
☑️おやつは、緊張した犬の気持ちを落ち着かせるのにも役立ちます。
水
犬にとっても水分は必要不可欠です。
目安は「体重1kgにつき1日あたり約50ml」。
たとえば5kgの犬なら1日約250ml、1週間分なら約1.8Lが必要な量になります。
- 長期保存できるペット用の防災水がおすすめ(5〜10年保存可能)
- 直射日光を避け、なるべく涼しい場所で保管しましょう。
☑️ただ季節によっては、もう少し多めに準備しておきたいところです。
暑い季節の保存のコツ

真夏のフードは油分が酸化しやすく、湿気や熱で傷みやすいのが難点。
ちょっとした工夫で保存状態がグッと良くなります。
密閉容器を使う
ドライフードは空気に触れると劣化が早まります。
タッパーやジップ付き袋、フードストッカーなど、密閉できる容器で小分け保存がおすすめです。
☑️1回分ずつ分けておくと、避難時にもすぐ取り出せて便利です。
冷暗所に保管する
暑くなりやすい玄関や車内に置いておくのはNG。
日が当たらず風通しの良い場所を選び、湿度の少ない棚や床下収納などに置くのがポイントです。
☑️いざという時に持ち出せるよう、場所も家族で共有しておきましょう。
賞味期限を定期的にチェック
防災用のフードやおやつは、「半年に1回」を目安に見直すのが理想。
☑️古くなった分は日常で使い、新しいものを補充する「ローリングストック法」で管理すれば、ムダなく安心です。
犬用防災バッグの作り方

災害時にすぐ持ち出せるように、犬用の防災食や必需品をまとめておきましょう。
バッグに入れると便利なもの
- ドライフード(小分けパック)
- 乾燥タイプのおやつ(ジャーキー・ビスケットなど)
- 飲み水(500mlペットボトル2〜3本)
- 折りたたみ式の食器・水皿
- 缶詰・レトルトフード(特別食として)
- スプーン・使い捨てカップ
- 保存用ジップバッグ(湿気・ニオイ防止)
ちなみに我が家の愛犬は約15㎏あります。1日に必要な水分量は約800mlとして、500mlペットボトル水を5本(3日分)が犬用です。
またフードは1回50gずつに小分け。うちの子は環境の変化に敏感で、フードを残すことも多いので、はじめから少なめにパッキングしています。
☑️人間用の水を少し多めに準備しておくと、犬用にも使えるので便利。
日常の中でできる備え

防災食の備えは、「特別なこと」ではなく「日常の延長」で続けるのがコツです。
- フードやおやつの状態を定期的にチェック
- 賞味期限を見て早めに入れ替える
- 普段からこまめに水を飲ませる習慣をつける
日々の小さな意識が、いざという時の安心へとつながります。
まとめ
暑い季節はフードが傷みやすく、保存方法を間違えるといざという時に困ってしまいます。
- 密閉して保存
- 涼しい場所で保管
- 定期的にチェック
この3つのポイントで、夏場も心配なく保存が可能に。
防災は「準備しておいてよかった」と思える瞬間のためにあります。今日から少しずつ、愛犬の防災食を見直してみませんか?
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